視察報告

日時 : 平成15年11月4日(火)10:00〜
視察先 : 京都市監査委員会事務局
テーマ : 行政監査について (保育所の運営)


1、 監査の着眼点
・ 待機児童の解消への適切な措置がなされているか。(平成13年4月1日現在532人)
・ 入所児童決定事務が適切かどうか。
・ 保育料の徴収率は向上しているか。
・ ニーズに応じたサービスの充実にどのように取り組んでいるか。
・ 運営の効率化について。

2、 背景
京都市の場合は、保育所の運営は、市内に多数ある寺院が経営しているいわば民間でのサービス提供が中心であり、これは地域特性として伺える。 歴史的、地域的な経過として、市営の公設保育所はその3分の1程度が同和対策としての意味あいをもっていた。 近年、同和地区の人口が減少するなど入所の充足率は低くなっている。 また設立当時の組合との関係などもあり、乳児と幼児をわけて施設が設立されていたが、現在では分離して運営する意味合いも薄れている。 このような状況から、京都市では保育所の整理統合をすすめている。 杉並区や他の都市圏では保育園の新設がすすめられている状況とは相反している。

3、 監査の対象
保健福祉局、北福祉事務所、上京福祉事務所、西京福祉事務所及び深草福祉事務所となっており、あくまで事務管理部署が対象であり特別に保育所の現場を監査していない。

4、 監査の対象期間
平成13年度

5、 監査の実施期間
平成14年度8月〜平成15年4月 9ヶ月間
6、 監査結果について
改善及び検討を求めた事項 ( )内はその後の対応
・ 統合をすすめるうえで、その効果を数値で検証できるようにするべし。(現在、数値化をすすめ中で、1箇所およそ5〜8000万の削減見込み)
・ 保育事業の各般についての経費を把握すること。(検討中)
・ 給食調理業務の委託については少ない経費で質の高い給食が提供できるように実施主体の妥当性や提供方法等について様々な観点から検討すべし。(あまり進んでいない)
・ 入所承諾及び保育料の文書通知については、4月1日入所分が5月に通知されるなどの時期的な不具合があり改善を求める。 また個人情報について慎重に取り扱うことを職員に徹底させること。
・ 保育料の決定については、決定者が不適切なものがあり一部改善が必要である。
・ 保育料の減免については、窓口である福祉事務所ごとの事務処理方法が異なっているものがあり改善が必要である。(処理方法を統一をすすめている)
・ 保育料の徴収については、平成17年度目標(98%)にむかって取組を継続すること。また口座振込みを基本にするよう今後も働きかけること。
・ 保育園や、子育てに関する情報提供をより一層充実すること。

7、 その他
・ 待機児童解消については、周辺部については整備がされているが都市部では困難であるといった格差があるので今後の課題である。
・ 民間との比較についてはデーター等がそろっていないため今回はあまり研究されていなかった。
・ 今後は公設民営化なども検討されるが、公設施設としては民間では難しい部分、たとえば障害児保育などに力をいれる方向になる。

< 所見 >
上記したように、京都市は市営保育所を統合する方向であることから、杉並区とは状況が異なっている。 監査に関してはやはり政策的な部分にいかに踏み込むかが進行上の課題となっていたが事務の効率性などを提言するうえで微妙に触れざるをえないようであった。 実際の保育の現場に立ち入っていないためペーパー上の作業の感は否めない。いくつかの改善、検討を指摘しているが視察日程が結果報告後、数ヶ月のことでもあり、現実にはあまりすすんではいないようであるがそれぞれに対し検討されているようであるので監査としての効果は今後現れるものと期待できる。           以上